トレッキングポールの長さは、式よりも買うモデルの公式の身長表で決めます。1位は、100〜115cmで長さを変えられ、1本212g・収納36cmのシナノ フォールダーTWIST115。2位は1本202gで値段が4千円ほど低い FAST-115 カーボンWです。
ギアオタクの本命
長さは「身長の何倍か」ではなく「登りと下りで何cm動かせるか」で選ぶ。シナノは登りで短く、下りで長くする使い方を公式に勧めていて、固定長のポールはそれができない。
だから私は、身長表で真ん中の長さを決めたうえで、上下に15cm以上動くカーボンの折りたたみを取る。
この記事の要点
- よく見る「身長×0.63」は、身長168cmで約106cm。メーカーの身長表では、同じ168cmに115cmを当てていて、約9cmの差がある
- 長さを変えられる幅は、シナノのFAST・ロングトレイルが25cm、フォールダーTWISTが15cm、ブラックダイヤモンドのトレイルが40cm
- シナノは、平地で約5kgf、大きな段差で約23kgfの力がポールにかかると説明している。ポールはバランスを取る道具で、全体重をかける物ではない
トレッキングポールの長さは「身長×0.63」より身長表で決める
身長168cmなら、よく見る「身長×0.63」の式で約106cmです。ところがブラックダイヤモンドの公式の表は、身長165〜172cmに115cmを当てています。
差は約9cm。だから私は、式ではなく、買うモデルの公式の身長表を先に開きます。
私はこう選びました
最初に見たのは重さではなく、長さを何cm動かせるかです。シナノは「登りでは短めに、下りでは長めに」と公式に書いていて、この使い方ができるかで上と下を分けました。
次に1本の重さと、たたんだときの長さで並べました。日本の山でも海外の山でも登っていると、ポールはザックに付けている時間のほうが長い日があります。このランキングは、楽天で買える物の中で付けています。
トレッキングポールの選び方は3つだけ
- 長さ:公式の身長表で真ん中の長さを決め、その長さが調節の幅の中ほどに来るモデルを選ぶ
- たたみ方:折りたたみは収納が36〜42cm、伸縮(ねじらずレバーで留める型)は55〜65cm
- 素材:カーボンは軽く、アルミは値段が低い。重さは1本あたりで比べる
トレッキングポール6本の早見表
表は横に動かせます →
| 順位・モデル | 長さの幅 | 重さ | 収納長 | 公式の値段 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 シナノ フォールダーTWIST115 | 100〜115cm | 約212g/本 | 36cm | 30,250円 |
| 2位 シナノ FAST-115 カーボンW | 90〜115cm | 約202g/本 | 55cm | 26,400円 |
| 3位 シナノ ロングトレイル115 | 90〜115cm | 約230g/本 | 55cm | 15,400円 |
| 4位 BD ディスタンスカーボンFLZ | 95〜110cm | 308g | 34cm | 35,750円 |
| 5位 BD トレイル | 100〜140cm | 480g | 65cm | 18,700円 |
| 6位 シナノ フォールダーUL(115cm) | 固定 | 約104g/本 | 42cm | 14,300円/本 |
身長168cmなら何cm? 長さの計算
固定長のポールの表は2社でそろっています。ブラックダイヤモンドのディスタンスカーボンZは身長165〜172cmに115cm、シナノのフォールダーULは167〜172cmに115cmです。
表の真ん中で割ると、115 ÷ 168.5 = 約0.68。式の0.63より、身長の5%ぶん長く見ています。
長さを変えられるモデルなら、この115cmを幅の中に入れておけば、登りでは短く、下りでは長くできます。シナノの115の3つは、115cmが幅のいちばん上です。
下りで伸ばす余白は残りません。ここは身長170cm前後の人には微妙で、シナノには125cmの型もあります。
なぜこの順位なのか
| 順位 | モデル | この順位にした理由 |
|---|---|---|
| 1位 | フォールダーTWIST115 | カーボンで長さを15cm動かせて、収納36cmはシナノの3つの中でいちばん短い。 |
| 2位 | FAST-115 カーボンW | 1本202gで1位より10g軽いが、収納は55cmで19cm長い。 |
| 3位 | ロングトレイル115 | 2本で15,400円と1位の約半分だが、1本230gで1位より18g重い。 |
| 4位 | ディスタンスカーボンFLZ | 収納34cmは6本で一番短いが、6本で一番高く、重さを1本で比べられない。 |
| 5位 | トレイル | 長さの幅40cmは6本で一番広いが、収納は65cmで一番長い。 |
| 6位 | フォールダーUL | 1本104gは6本で一番軽いが、長さを変えられない。 |
1位 シナノ フォールダーTWIST115|折りたたみで長さも変わる
カーボンの3つ折りで、たたむと36cm。そのうえ100〜115cmで長さを変えられます。折りたたみと伸縮を1本でこなすのが、この型のすごい所です。
微妙なのは調節の幅で、FAST の25cmより10cm狭い。身長141〜167cmの人が、登りも下りも1本で済ませたいときに向きます。
2位 シナノ FAST-115 カーボンW|1本202gで重心が手元
上の段がアルミ、中と下の段がカーボン。シナノは、重心を手元に近づけて振りやすくしたと説明しています。1本202gは、この記事のシナノの3つでいちばん軽い数字です。
気をつけるのは、たたんでも55cmある所。ザックの横に付けて歩く人に向きます。
3位 シナノ ロングトレイル115|2本で1万5千円台
超々ジュラルミンと呼ばれるアルミ(7075)で、2本15,400円。1位の約半分の値段で、長さの幅は25cmあります。
1本230gは1位より18g重く、ここは値段と引きかえです。初めの1組を、値段を抑えて選びたい人に向きます。
4位 ブラックダイヤモンド ディスタンスカーボンFLZ|収納34cm
たたむと34cmで、6本の中でいちばん短い。長さは95〜110cmで、フリックロックプラスで留めます。小さいザックに入れたい人には、この34cmが効きます。
ただ値段は6本で一番高い。トレイルランを兼ねる人に向きます。
5位 ブラックダイヤモンド トレイル|長さの幅40cm
100〜140cmで、6本の中で長さの幅がいちばん広い。パウダーバスケットが付いてきます。
たたんでも65cmで、ザックに入れる使い方はしにくい。身長が高い人や、家族で長さを変えて使い回したい人に向きます。
6位 シナノ フォールダーUL|1本104g
115cmで1本約104g。1位の半分以下の重さです。2本そろえると、14,300円 × 2 = 28,600円になります。
長さは固定で、登りと下りで変えられません。身長表のサイズがぴったり合い、とにかく軽くしたい人の1組です。
ポールにかかる力はどれくらい? メーカーの数字
シナノの説明では、ポールには平地で約5kgf、大きな段差の登り下りで約23kgf、転びかけたときは約48kgf以上の力がかかります。そのうえで、ポールはバランスを取る道具で、全体重をかける使い方は危ないと書いています。
フォールダーULの115cmの耐荷重は約29kgfで、段差の約23kgfとの差は6kgfです。軽いポールを選ぶときは、重さの横にある耐荷重の数字も読みます。
買わなくていい人
- いまのポールの長さが身長表に合っていて、ロックもゆるまない人
- ザックに入れて運ぶことがほとんど無い人。収納長に払うお金は活きません
ポールをザックの中に入れるか外に付けるかで、要る容量も変わります。ザックの容量は用途別のザックの選び方で計算しました。
よくある質問
トレッキングポールの長さは身長の何倍ですか
固定長の公式の身長表を割ると、身長の約0.68倍でした(115 ÷ 168.5)。まずは買うモデルの身長表を見ます。
トレッキングポールは1本と2本のどちらがいいですか
この記事では2本で比べています。シナノは多くの型を2本セットで売っていて、フォールダーULは1本ずつ買う型なので、2本そろえると28,600円です。
折りたたみと伸縮はどちらがいいですか
収納の短さなら折りたたみ(34〜42cm)、値段と長さの幅なら伸縮(55〜65cm)です。フォールダーTWISTは両方を1本でこなします。