マムートの Sender Moc Low(10月8日発売・公式)は、下山後と山への行き帰りに履き替える靴としてなら買いです。公式の表示は23,100円・320g(UK 8.5)で、ひもの無い中綿入りのモック。公式が「トレイル以外のシーン」向けと書いている靴なので、山道を歩く靴としては勧めません。
ギアオタクの本命
この靴は、中綿だけでなく、アッパーと靴底をつなぐ芯材に熱を反射するフィルムを入れている。足の裏から逃げる熱を靴の中へ返す作りで、歩かずに立っている時間に効く考え方だ。
だから私は、歩く靴ではなく、登山靴を脱いだあとの足を休ませる靴として数える。
この記事の要点
- 1gあたりの値段は72.2円(23,100円÷320g)。ヌプシ ブーティ ウォータープルーフ VII ショートの通常価格では62.3円
- 登山靴のランキング1位(シリオ P.F.156-3・約400g)より、片足で80g軽い
- 防水の膜の記載は無く、表示は撥水加工。公式の用途はハイキング後のクールダウンと冬の街、山までの移動
Sender Moc Low は、登山靴の代わりではなく履き替えの靴
下山して登山靴を脱いだ足を、帰りの車や電車の間どの靴に入れるか。Sender Moc Low は、その場面のための靴です。公式の説明は「トレイル以外のシーンでの活用を考慮した設計」。
シリーズも街向けの URBANEERING に入っています。
公式が挙げている場面は、ハイキングのあとのクールダウン、冬の街の移動、秋冬の山までの移動、旅先の4つです。この記事も、その範囲で値段と重さを見ます。
私はこう判断しました
私が最初に見たのは、用途の説明と重さです。320g(UK 8.5)は、登山靴のランキング1位より片足で80g軽い数字でした。次に、同じ中綿入りの冬靴であるノースフェイスのヌプシ ブーティと比べ、65g軽いかわりに1gあたりは約10円高いと出ました。
迷ったのは、防水の膜が書かれていない靴に23,100円を出すかどうかです。それでも勧めるのは、ひも無しで履けて、靴底の上に熱を返すフィルムまで入っているから。
向くのは、冬の山へ電車や車で通い、下山後の足を冷やしたくない人です。
Sender Moc Low の重さ・値段・中綿(公式ページの数字)
| 項目 | 公式の表示 |
|---|---|
| 公式の値段 | 23,100円 |
| 重さ | 320g(UK 8.5) |
| 中綿 | Mammut LOOPINSULATION(ロープの端材50%・再生プラスチック50%) |
| 裏地 | マイクロフリース |
| 水への備え | PFCフリーの撥水加工 |
| 靴底 | Mammut Swiss Design Winter Compound |
| サイズ | UK 6.5〜11.5(サイズ表では25.0〜30.0cm) |
公式ページには「断熱性値(EN ISO 20334): -5」という表示もあります。ただ、単位も、何を表す数字かの説明もありません。私はこの数字を「何度まで履ける」という目安には使いません。
熱を返すフィルムが、靴底の上に入っている
ここは熱く言います。この靴の値打ちは、中綿より足の裏側の作りにあります。公式の特集ページによると、アッパーと靴底をつなぐ芯材(ストロベルボード)に熱反射フィルムが入っていて、足から出た熱を靴の中へ返します。
甲を中綿で包むだけでなく、地面に近い足の裏側にも1枚入れている。駐車場で着替える間や、駅のホームで立っている間のための作りだと私は読みました。
ヌプシ ブーティ・登山靴と重さを比べる
| モデル | 重さ | 公式の値段 | 1gあたり |
|---|---|---|---|
| マムート Sender Moc Low | 320g(UK 8.5) | 23,100円 | 72.2円 |
| ノースフェイス ヌプシ ブーティ WP VII ショート | 約385g(9インチ・片足) | 23,980円 | 62.3円 |
| シリオ P.F.156-3(登山靴) | 約400g(26.0cm・片足) | 20,350円 | 50.9円 |
ヌプシ ブーティより65g軽く、防水の膜は無い
385g−320g=65g。値段の差は880円です。大きな違いは水への備えで、ヌプシはテックプルーフという防水の膜入り、Sender Moc Low は撥水加工まで。
雪どけの水たまりを歩く日が多い人は、ヌプシの作りが合います。なお、ヌプシのこの型は今日の公式ストアではアウトレットの扱いで、16,786円と出ていました。
登山靴より片足80g軽い。ただし山道の靴ではない
400g−320g=80g。軽さだけ見ると山でも履きたくなりますが、ひもで足を締められないモックです。山道を歩く靴は、登山靴のランキングから選びます。
テント場や山小屋へ持って行くなら、ザックに640g
公式の説明に、テント場や山小屋という言葉は出てきません。持って行くかどうかは、重さで自分で決める話です。320gを片足と読むと、両足で 320g×2=640g。500mlの水1本より重い荷物が増えます。
ここは微妙です。担いで上がる履き替えとしては重い。車や宿に置いておき、下山した足を入れる使い方が、公式の説明といちばん合っています。
Sender Moc Low のサイズ感と気をつける所
1つ目は水です。防水の膜の記載が無いので、ぬれた雪の中を長く歩く靴ではありません。公式は靴底について、凍った道や滑りやすい地形でのグリップをうたっていますが、対象はあくまで街と移動の場面です。
2つ目はサイズ。売っているのはUKサイズで、ひもでの調整ができません。公式のサイズ表では UK 8.5 が27.0cm、0.5きざみで0.5cmずつ変わります。
サイズ感は、手持ちの靴のcmを公式のサイズ表に当てて選びます。
レディースは別の型番(3030-05790)で、同じ23,100円、重さは280g(UK 5.5)です。
買わなくていい人
- 雪の山を歩く靴を探している人。この靴は、公式が「トレイル以外」と書いている靴です。
- テント場まで担ぐ軽い履き替えが欲しい人。両足640gは重い側です。
- ぬれた雪や雨の日に長く歩く人。防水の膜が入った靴を見ます。
よくある質問
Sender Moc Low の重さは何gですか
公式の表示は、メンズが320g(UK 8.5)、レディースが280g(UK 5.5)です。この記事では片足の数字として比べています。
Sender Moc Low は防水ですか
公式の表示は、PFCフリーの耐久撥水加工です。ぬれた雪を長く歩く日は、防水の膜入りのヌプシ ブーティが合います。
センダーモックのサイズ感は、どう選べばいいですか
公式のサイズ表でUKサイズをcmに直して選びます。メンズは UK 6.5(25.0cm)から UK 11.5(30.0cm)まで、0.5きざみです。