登山の水の量は、山岳遭難対策中央協議会のセーフティーカードにある式「体重(kg)× 行動時間(h)× 5」で出せます。体重60kgで5時間なら1,500ml。1位は、その1,500mlが1本で入り、容器は36gのエバニュー ウォーターキャリー1500mlです。
ギアオタクの本命
水の量は式で決まり、残る問題は「何に入れて運ぶか」だけ。1Lを運ぶ容器の重さは、エバニューのソフトボトルで約21〜32g、サーモスの山専用ボトルで約433〜560gと、10倍以上ちがう。
だから私は、飲む水はソフトボトル、冬の温かい飲み物だけを山専用ボトル、と分けて持つ。
この記事の要点
- 山岳遭難対策中央協議会の式では、体重60kgで行動5時間なら 60 × 5 × 5 = 1,500ml。同じカードは、入山前に500mlの水分補給も勧めている
- 1Lあたりの容器の重さは、ウォーターキャリー2000mlの約21gから、山専用ボトル0.5Lの約560gまで開く
- サーモスの保温効力は、室温20℃で95℃の湯を入れ、6時間後の温度。0.9Lの山専用ボトルは80℃以上
登山の水は何リットル? 体重60kgで5時間なら1.5L
山岳遭難対策中央協議会のセーフティーカードには、水分量の目安を出す式が載っています。水分量(ml)= 体重(kg)× 行動時間(h)× 5。体重60kgの人が5時間歩くなら、60 × 5 × 5 = 1,500mlです。
同じカードは、入山前に500mlを飲むことと、水を買える山小屋や水場がどこにあるか調べておくことも勧めています。水筒の容量は、この数字から逆算します。
私はこう選びました
最初に見たのは、式で出た量が何本で運べるかです。次に、1Lの水を運ぶのに容器が何gになるかを計算し、そこで上と下を分けました。
日本の山でも海外の山でも登っていると、水場が無い区間は思ったより長いことがあります。だから容器は軽い物を先に決め、温かい飲み物の分だけ重い保温ボトルを足す、という順で並べました。このランキングは、楽天で買える物の中で付けています。
登山の水筒の選び方は3つ
- 量:体重 × 行動時間 × 5 で出し、水場で足せる分を引く
- 容器の重さ:ソフトボトルは1Lあたり約21〜32g、保温ボトルは約433〜560g
- 温度:冬に温かい飲み物を持つなら、保温効力の数字を読む
登山の水筒6本の早見表
表は横に動かせます →
| 順位・モデル | 容量 | 重さ | 1Lあたりの容器の重さ | 公式の値段 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 エバニュー ウォーターキャリー1500ml | 1,500ml | 36g | 約24g | 1,320円 |
| 2位 サーモス 山専用ボトル FFX-902 | 0.9L | 約0.39kg | 約433g | 7,700円 |
| 3位 エバニュー ウォーターキャリー900ml | 900ml | 29g | 約32g | 1,210円 |
| 4位 エバニュー ウォーターキャリー2000ml | 2,000ml | 42g | 約21g | 1,430円 |
| 5位 サーモス 山専用ボトル FFX-752 | 0.75L | 約0.36kg | 約480g | 7,150円 |
| 6位 サーモス 山専用ボトル FFX-502 | 0.5L | 約0.28kg | 約560g | 6,600円 |
山専用ボトルの「80℃以上」はどう測る?
サーモスの保温効力は、室温20℃で、95℃の熱湯を中せんの下まで入れ、6時間置いたあとの湯の温度です。0.9LのFFX-902は80℃以上、0.5LのFFX-502は77℃以上と書かれています。
0.75LのFFX-752は78℃以上で、3本は容量の大きい型ほど数字が高い並びです。温かさを長く取りたいなら、大きい型を選びます。
1Lを運ぶのに容器は何g?
1Lあたりの容器の重さは、ウォーターキャリー2000mlの約21gに対して、FFX-502は約560g。同じ1Lの水でも、容器の差だけで500g以上になります。
だから私は、式で出た量の大半をソフトボトルに入れます。山専用ボトルは、冬に温かい飲み物を持つ分だけ。この分け方なら、1.5Lの水と0.9Lの湯を、36g + 約390g で運べます。
なぜこの順位なのか
| 順位 | モデル | この順位にした理由 |
|---|---|---|
| 1位 | ウォーターキャリー1500ml | 式の1,500mlが1本で入り、容器は36g。 |
| 2位 | FFX-902 | 6時間後80℃以上は3本の山専用ボトルで一番だが、1Lあたり約433gと重い。 |
| 3位 | ウォーターキャリー900ml | 29gで6本で一番軽いが、1.5Lを運ぶには2本要る。 |
| 4位 | ウォーターキャリー2000ml | 1Lあたり約21gは一番軽いが、日帰りには大きい。 |
| 5位 | FFX-752 | 78℃以上で2位との差は2℃だが、1Lあたりは約480gで重くなる。 |
| 6位 | FFX-502 | 0.28kgと山専用ボトルで一番軽いが、1Lあたり約560gで77℃以上。 |
1位 エバニュー ウォーターキャリー1500ml|36gで1.5L
体重60kgで5時間の1,500mlが、ちょうど1本に入ります。容器は36g。エバニューも、ペットボトルと同じ容量の1.5Lと書いています。日帰りの水を1本にまとめられる、この量と軽さの組み合わせが決め手です。
耐熱温度は90℃までで、保温はしません。夏も冬も、飲む水をまとめて運びたい人に向きます。
2位 サーモス 山専用ボトル FFX-902|6時間後80℃以上
室温20℃で95℃の湯を入れて6時間後、80℃以上。3本の山専用ボトルの中でいちばん高い数字です。0.9Lあれば、山の上でカップ麺やフリーズドライに湯を足せます。
重さは約0.39kgで、1位の10倍を超えます。ここは微妙です。冬に温かい飲み物を持ちたい人に向きます。
3位 エバニュー ウォーターキャリー900ml|29gで6本の最軽量
エバニューが水筒のように使うならこのサイズ、と書く900ml。29gは6本でいちばん軽い数字です。ナイロンと低臭ポリエチレンの三層構造です。
式の1,500mlを運ぶなら2本要り、合わせて58gになります。短い山や、水場で足せる山の人に向きます。
4位 エバニュー ウォーターキャリー2000ml|1Lあたり約21g
1Lあたりの容器の重さは約21gで、6本でいちばん小さい。エバニューはテントサイトで使うならこのサイズと書いていて、朝までの水をまとめて置けます。
日帰りで2Lを使い切らないなら、空いた分は運ぶだけの重さです。テント泊で水場から水を運ぶ人に向きます。
5位 サーモス 山専用ボトル FFX-752|0.75Lで78℃以上
6時間後78℃以上で、FFX-902との差は2℃。重さは約0.36kgで、0.9Lの型より約0.03kg軽くなります。
ただ1Lあたりで見ると約480gで、0.9Lの型より重い計算です。ザックの中の高さを抑えたい人に向きます。
6位 サーモス 山専用ボトル FFX-502|0.28kgの山専用ボトル
山専用ボトルの中では0.28kgでいちばん軽く、高さも23.5cmです。6時間後77℃以上で、1杯ぶんの湯を持つには足ります。
1Lあたり約560gは6本でいちばん重く、量の割に容器が重い。お茶やスープを1〜2杯だけ持ちたい人に向きます。
買わなくていい人
- いまの水筒で、式で出た量をすでに運べている人
- 水場が近くにある短い山だけを歩く人。500mlのペットボトルでも足ります
山専用ボトルの湯をどの食事に使うかで、要る湯の量も変わります。お湯の量はテント泊の食事とフリーズドライの記事で計算しました。
よくある質問
登山の日帰りで水は何リットル持てばいいですか
山岳遭難対策中央協議会の式「体重 × 行動時間 × 5」で出します。体重60kgで5時間なら1,500mlです。
登山の水筒は何mlが使いやすいですか
式で出た量を1〜2本で運べる容量です。この6本なら、日帰りの水は1,500mlのソフトボトル、温かい飲み物は0.5〜0.9Lの山専用ボトルに分けます。
水だけ飲めばいいですか
セーフティーカードは、汗は水分と塩分なので、塩分を含む経口補水液やスポーツドリンクなどを勧めています。