登山用ダウンジャケットは、フィルパワーとダウン量を掛けて選びます。1位は860FPを180g入れたナンガ オーロラテックスライト ミカミで、ふくらみは計算で約84.6L。2位は、ザックの肩で潰れやすい所に化繊の中綿を置いたマウンテンベースです。
ギアオタクの本命
フィルパワーは1着の暖かさではなく、羽毛1つまみの質を表す数字。ナンガの説明では、760FPは30gのダウンが760立方インチにふくらむという意味で、同じ760FPでも100gと150gでは、ふくらみが1.5倍違う。
だから私は、FPを見たら必ずダウン量を探し、掛けた数字で比べる。
この記事の要点
- 同じ760FPでも、ダウン量100gのマウンテンロッジは約41.5L、150gのマウンテンベースは約62.3L。ふくらみは1.5倍ちがう
- 1Lあたりの値段は、オーロラテックス ダウンジャケットの約795円から、ミカミの約1,236円まで開く
- マムートは2026秋冬のドライ・ダウン コレクションを10月14日に発売。公式にダウン量の数字が無く、順位には入れていない
同じ760FPでも、ふくらみは1.5倍ちがう
ナンガのマウンテンロッジ ダウンジャケットと、マウンテンベース ダウンジャケット。どちらも760FPのダウンで、公式の表のダウン量は100gと150gです。
フィルパワーの数字だけを見ると同じ2着ですが、入っている羽毛の量は1.5倍。登山用のダウンジャケットは、この2つを掛けてから比べます。
私はこう選びました
最初に見たのは、公式ページにダウン量(何gのダウンが入っているか)が書いてあるかです。量が無いと、FPがいくら高くても1着の暖かさを比べられません。
楽天で買える物の中でダウン量を公式に出していたのはナンガで、このランキングはナンガの6着で付けています。
順位は、FPとダウン量から出したふくらみの大きさを軸に、ザックを背負う作りと表地の防水で上下を分けました。日本の山でも海外の山でも登っていると、ダウンは歩くときより止まったときに着る物です。
登山ダウンジャケットの選び方は3つ
- フィルパワー:羽毛の質。ナンガの説明ページには760〜930FPの4種類が並ぶ
- ダウン量:何g入っているか。FPと掛けて、ふくらみの大きさにする
- 表地:雨や雪に当たるなら防水透湿の表地、ザックの中の防寒着なら薄い表地
登山ダウンジャケット6着の早見表
表は横に動かせます →
| 順位・モデル | FP | ダウン量 | ふくらみ | 公式の値段 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 オーロラテックスライト ミカミ | 860 | 180g | 約84.6L | 104,500円 |
| 2位 マウンテンベース | 760 | 150g | 約62.3L | 55,000円 |
| 3位 オーロラテックス ダウンジャケット | 760 | 150g | 約62.3L | 49,500円 |
| 4位 ライトフォース | 760 | 180g | 約74.7L | 77,000円 |
| 5位 マゼノリッジ ジャケット | 770 | 100g | 約42.1L | 51,700円 |
| 6位 マウンテンロッジ ダウンフーディー | 760 | 115g | 約47.7L | 48,400円 |
フィルパワーとは? 何FPなら登山向き?
ナンガの説明では、760FPは30gのダウンに決まった圧力をかけたとき、760立方インチ反発するという意味です。つまりFPは羽毛の質で、1着に何g入っているかは別の話です。
何FPから登山向き、と線を引くより、私は FP × ダウン量で比べます。マウンテンロッジ(760FP・100g)より、マゼノリッジ(770FP・100g)のほうがふくらみは0.6Lだけ大きい。FPの10の差は、量が同じならこのくらいです。
1Lあたりの値段を計算する
ふくらみ1Lあたりの値段は、値段 ÷ ふくらみで出しました。オーロラテックス ダウンジャケットは約795円で6着の中でいちばん低く、ミカミは約1,236円、マゼノリッジは約1,229円です。
ミカミが高いのは、860FPのグースダウンと、透湿性24,116g/㎡/24hの表地にお金がかかっているから。ふくらみだけを安く買うなら3位、雨や雪の中でも着る前提なら1位です。
なぜこの順位なのか
| 順位 | モデル | この順位にした理由 |
|---|---|---|
| 1位 | ミカミ | ふくらみ約84.6Lは6着で一番大きく、表地も防水透湿。 |
| 2位 | マウンテンベース | 肩と背中に化繊の中綿を置き、ザックの重さでダウンが潰れにくい作り。 |
| 3位 | オーロラテックス | 2位と同じ約62.3Lで1Lあたり約795円だが、ザックを背負う前提の作りではない。 |
| 4位 | ライトフォース | 約74.7Lは2番目に大きいが、防水透湿はフードと肩だけ。 |
| 5位 | マゼノリッジ | 撥水加工のダウンだが、ふくらみは約42.1Lと小さめ。 |
| 6位 | マウンテンロッジ フーディー | 本体をポケットにしまえるが、ふくらみは約47.7L。 |
1位 ナンガ オーロラテックスライト ミカミ|860FPを180g
860FPのポーランド産グースダウンを180g。ふくらみの計算は約84.6Lで、2位の約1.36倍です。表地は耐水圧20,394mm・透湿性24,116g/㎡/24hで、ナンガは雨や雪などの悪天候にも対応すると説明しています。
ここは微妙です、と言いたいのは値段で、10万円を超えます。冬の稜線で、止まって待つ時間が長い人の1着です。
2位 ナンガ マウンテンベース|ザックで潰れない作り
ナンガは、ザックを背負う場面を考えて、肩と背中の真ん中に化繊の中綿を置いたと説明しています。ダウンは潰れるとふくらみが減るので、背負ったまま着るならこの作りは理にかなっています。
そのぶん、肩と背中はダウンの量に入っていません。歩きながら着る時間が長い人に向きます。
3位 ナンガ オーロラテックス ダウンジャケット|1Lあたり約795円
ふくらみは2位と同じ約62.3Lで、値段は5,500円低い。表地は耐水圧20,000mmの防水透湿で、1Lあたりの値段は6着の中でいちばん低い数字です。
透湿性は6,000g/㎡/24hで、ミカミの4分の1ほど。歩いて汗をかくより、止まって着る時間が長い人に向きます。
4位 ナンガ ライトフォース|180gで約74.7L
760FPを180g入れ、ふくらみは6着で2番目。表地はコーデュラのナイロンで、フードと肩には防水透湿のオーロラテックスを置いています。
体の前と腕は防水透湿の表地ではなく、ここは微妙です。こすれに強い表地で、量のあるダウンを選びたい人に向きます。
5位 ナンガ マゼノリッジ ジャケット|撥水ダウン770FP
ダウンそのものに撥水加工をしたUDD DXで、ナンガは湿気や水を弾いて、濡れても保温性が落ちにくいと説明しています。表地は20Dのリサイクルナイロンです。
ダウン量は100gで、ふくらみは約42.1L。汗や湿った空気の中で着る時間が長い人に向きます。
6位 ナンガ マウンテンロッジ ダウンフーディー|ザックにしまえる
表地も裏地も10dnのリサイクルナイロンで、本体を内側のポケットにしまえます。フードが付いて、ダウン量はフードの無い型より15g多い115gです。
ふくらみは約47.7Lで、冬の外側の1枚には小さい。春や秋の山で、休むときに羽織る1枚を探す人に向きます。
マムートの2026秋冬ダウンは10月14日発売
マムートは、新作を含む2026秋冬のドライ・ダウン コレクション全25型を、10月14日から全国で発売しています。プレスリリースでは、ブロードピーク ライト IN フーデッドジャケットが800FPで48,400円、アイガーノルドワンド ライト ダウンが900FPで88,000円です。
ダウン量の数字が公式ページとプレスリリースに無く、ふくらみを計算できないので、順位には入れていません。
買わなくていい人
- いまのダウンのダウン量が分かっていて、行く山の季節に足りている人
- 夏の低い山だけを歩く人。止まったときの1枚は、フリースや化繊でも足ります
ダウンの下に何を着るかで、要るふくらみも変わります。肌の1枚は登山ベースレイヤーの選び方で比べました。
よくある質問
登山のダウンジャケットは何フィルパワーがいいですか
FPだけでは決まりません。ナンガの公式ページにも何FPから登山向きという線は無く、私はFP × ダウン量で比べます。
ダウン量は何gあればいいですか
季節と山で変わります。この6着では100〜180gで、ふくらみは約42.1〜84.6Lです。
撥水ダウンとは何ですか
羽毛そのものに撥水加工をしたダウンです。ナンガのUDD DXは、湿気を通して水を吸わないとメーカーが説明しています。
この記事に出てきた道具
広告・画像:楽天市場出典
- ナンガ公式 ダウンについて(フィルパワー指数の説明)
- ナンガ公式オンラインストア オーロラテックスライト ダウンジャケット ミカミ
- ナンガ公式オンラインストア マウンテンベース ダウンジャケット
- ナンガ公式オンラインストア オーロラテックス ダウンジャケット
- ナンガ公式オンラインストア ライトフォース ダウンジャケット
- ナンガ公式オンラインストア マゼノリッジ ジャケット
- ナンガ公式オンラインストア マウンテンロッジ ダウンフーディージャケット
- ナンガ公式オンラインストア マウンテンロッジ ダウンジャケット
- マムート・スポーツグループジャパン プレスリリース 2026秋冬ドライ・ダウン コレクション(山と溪谷社 san-tatsu 掲載)